“■オリンピックでの転倒
「途中で、こけちゃいました」といって明るく振舞っていたことが印象的でした。ところが、この発言は自虐的に言ったわけではなく、受け狙いでもなく、転倒したシーンがテレビに映っていないと思っていたので、説明しようというところからの発言だったと言われております。前年の世界選手権で金メダルを取得していただけに注目度は高かったのですが、転倒して順位を下げてしまったことが残念でなりません。これがなければ、日本のマラソン界は歴史が変わっていたかもしれないというくらいの出来事になってしまいました。
■転倒ばかりが話題になりますが…
実は谷口選手は、エリートコースを進んできた選手と言っても過言ではありません。
高校駅伝では名門校から3年続けて出場し、個人としては上位の成績を残していますし、チームも優勝しています。大学時代は箱根駅伝で6区の山下りで3年連続区間賞を取り、チームも優勝しています。これだけの実績がありながら、オリンピックの転倒シーンだけ注目されるのはファンとしてはあまり納得いくものではありません。もう少し、学生時代からの実績を加味していただきたいと思います。何度も言うようですが、転倒さえなければ、もっとレジェンド級の扱いをされていただけに誠に惜しい限りです。”